モデル撮影と外国人モデルキャスティング 衣料メーカー

女性衣料メーカーからのモデル撮影のご相談です。今回で、2回目の撮影のご相談になります。撮影した画像は、展示会時や、取扱店に配布する、パンフレットに使用します。また、新規の取扱店開拓時に使用します。

今回のご依頼も、モデルのキャスティングからスタートしました。以前は、他社で撮影をしていたそうです。ですが、しっくりこなく、また、取扱店からも、あまり、評判が良いものではなかったそうです。そのため、弊社にお問い合わせをいただいた経緯があります。以前、撮影をした、画像やパンフレットを拝見したところ、どれも出来が良いものでした。ですが、おっしゃる通り、しっくりしません。理由は、起用しているモデルだと考えました。

この衣料メーカーは、50代以上の女性が顧客層です。取扱店も、この顧客層を対象に、展開をしています。以前の撮影で、起用していたモデルは、20代後半の、日本人モデルでした。モデル自体は、とてもきれいで、写真・パンフレットという、作品としては、問題はないのですが、ターゲット層が違っているように感じました。そこで、私は、30代から40代の外国人モデルを起用することを提案しました。日本人モデルは、出演しているモデルが、リアルに伝わる傾向があります。中高年を対象にした商品に、20代後半の年齢が離れた、きれいなモデル出演していても、顧客層の心を掴むことは、難しいと考えています。また、反感をかうこともあります。かといって、中高年の日本人モデルは、ファッション関連のお仕事に出演できる容姿やスタイルのモデルは少なく、いても、非常に高額です。一般的な企業では、起用は難しいのです。外国人モデルの場合、年齢などの印象は上手く薄れ、ただ、「きれい!」、「格好が良い!」は伝わります。そして、モデルですから、その衣装の素晴らしさを引き立てます。私たちは、しっかりとした顧客層が決まっている場合、また、それにあったモデルが予算内で起用できる場合は、日本人モデルを進めています。幅広い顧客層を対象にした商品や、しっかりと、顧客層が決まっていない場合は、外国人モデルの起用を勧めています。

モデルのキャスティングをスタートします。協力していいただける、外国人モデル事務所に必要な条件を伝え、資料をいただきました。15名程度のモデルリストが集まり、それを基に、クランアント様と起用するモデルを決めます。1名のモデルを決めました。その後は、撮影に関わるスタッフとスタジオのスケジュールを調整し、撮影日を確定します。

クライアントのご担当者はデザイナーさんです。撮影の打ち合わせを行います。撮影したい、イメージやモデルのメイク、ヘアースタイルなど、ご要望を伺います。打ち合わせの内容は、整理して、カメラマン、ヘアメイク、モデルなど、撮影に関わるスタッフに伝え、事前準備をします。

撮影は、事前準備がしっかりと出来ているため、順調に進みます。撮影チームは、各それぞれのスキルはもちろん高いのですが、皆、意識が高く、「お客様に満足していただきたい!」と言う、意識を持って取り組んでくれます。モデルも、撮影の内容や衣装の顧客層を理解しているため、それにあった、ポージングをし、撮影をサポートしてくれました。とても、良い撮影です。ご担当の、デザイナーさんが、撮影された画像を確認しています。どれにもうなずき、OK! を出していきます。撮影が終了しました。撮影漏れがないか、確認していただきます。問題はなかったようです。モデル、撮影内容にご満足いただけた撮影でした。